「JBA蓄電システム」は、長寿命ディープサイクル鉛電池を搭載!

2014年04月15日/ JBA蓄電システムの特徴

「JBA蓄電システム」は、特許活性化剤を封入した長寿命ディープサイクル鉛電池を搭載した自動切替装置付きの蓄電システムです。

現在、販売されている蓄電システムの蓄電池は鉛電池とリチウムイオン電池とに大別されますが、「JBA蓄電システム」が鉛電池を採用している理由は、その安全性の高さと、コストパフォーマンスの高さ、さらにリサイクルが確立されているところにあります。

鉛電池については皆さんよくご存じの通り、身近なところでは自動車に搭載され、エンジン始動の他に、ライトなどの電装品への電力供給や制御などの各種コンピュータ機器へのバックアップをしていますが、ここ沖縄では、目玉焼きでもできそうな熱いボンネットの中で、毎日の通勤や、買い物、週末のドライブなど、トラブルを起こすことなく電気の充電と供給を繰り返しています。適温25度と言われる蓄電池にとってどんなに苛酷な環境でしょうか。

このタフな鉛電池は、150年前に発明された最古の蓄電池で、安全性が高く、安価で汎用性があり、高い電圧が取り出せることから世界中で幅広く使われており、現在も、電力会社や電話会社、警察の非常用電源として使われています。

リサイクルも確立しており、使用後はメーカーに送り返すだけで、メーカーは無料で引き取り再利用されます。

ただ、他の蓄電池と比べると、サイズ、重量ともにやや大きくなるのが欠点です。

それに対してリチウムイオン電池は、質量・体積当たりの電力量を表すエネルギー密度が大きく、軽量・小型にも関わらず、高い電圧を取り出すことができます。

しかし、複数の家電製品の消費電力をカバーできる電力量の大きな蓄電池を導入するには、数百万円単位の費用が掛かってしまうのが現状です。

国策による蓄電池産業育成の中で、リチウムイオン電池は車載用電池市場の創出後に本格的に家庭用蓄電池として普及すると想定されていましたが、アメリカでのシュールガスの産出、プラグインハイブリッド車のシェア拡大や燃料電池車の開発などで、そのマーケットの成長が下振れしており、結果、定置用リチウムイオン電池の単価は当初計画通りには下がっていません。

また、今後量産によりその単価が下がったとしても、鉛電池を駆逐するほど安くなるとも思えません。

安全性に関しても、2006年のノートパソコン炎上事件やその後の携帯電話火傷事故など、2013年にはボーイングの最新鋭機787型機が搭載するリチウムイオン電池の出火などの連続トラブルがあり、その安全性には疑問を持たざるを得ません。

このことは、エネルギー密度が高いがために本来的に危険性が高いことを示しています。

もともとリチウムイオン電池の電解液は、石油類と同様の火災危険性を有する危険物(引火性液体)であり、いくら堅固なパッケージで安全と言っても、その使用環境温度の40度を超えたりするような地域ではとても使用できません。

電気自動車でも発火する事故が起きたり、アメリカの大手自動車メーカーGMが人気中型セダンのバッテリー電源をリチウムイオン電池から鉛電池に切り替え、飛行機ではボーイングのライバルエアバスが次世代旅客機A350でリチウムイオン電池の導入を見送っています。

また、その寿命についても、ネット上には「EVタクシーはツライよ」といった記事があり、メーカーの期待寿命も鵜呑みにできない部分もあるかもしれません。

さらに、リサイクルについては、リチウムイオン電池を製造しているメーカーが実際のリサイクルをどうするのか検討を始めたばかりのようで、使用後の処理費用も心配です。

リチウムイオン電池に対する産業育成目的の補助金を勘案しても、まだまだディープサイクル鉛電池が安く、しかも安全性が高いのであれば、沖縄における蓄電システムの普及には鉛電池の選択が望まれるところです。







Posted by エコアイランド沖縄研究会 at 12:00